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太陽熱を蓄熱放熱する内装材を開発

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北海道などの北国では暖房のための灯油の消費量が多くなりがちだ。家の省エネ化には最初からそのように設計されていればかなりの効果があるが、すでに建っている住宅では簡単に改修工事は出来ないし、コストもかかる。
今回の方法はモルタルに混ぜるという簡単な方法だ。これならば改修工事もやりやすいのではないだろうか。
冬の省エネ効果が優れているのも魅力だ。さらに発展させ、壁紙のようなシートタイプが出来れば、誰でも簡単に作業できるようになるのではないかと思う。

独立行政法人の雇用・能力開発機構が運営する北海道職業能力開発大学校(小樽市)の研究チームが、太陽熱を蓄熱、放熱することで室内温度を調節できる住宅用内装材を開発した。冷暖房器の使用削減につながり、実証実験では平均10%の省エネルギーを実現。実用化されれば、温室効果ガス削減にも寄与しそうだ。

石戸谷裕二教授と学生の研究グループが開発。内装材は、2種類のパラフィン(ろう)を詰めた直径10分の5ミリのカプセルをモルタルに混ぜ込み板状に固めた。

太陽光が差し込んで室温が上昇すると、カプセル内のパラフィンが溶けながら熱を吸収。温度が下がると、固まりつつ放熱する。2種類のパラフィンの配合を変えることで、融解・固化を始める温度を設定できるという。

校内に建てた仮設住宅を使った実験では、融解温度を25度に設定。夏は、内装材がない場合に比べ最高温度が1.5~2.5度低下した。冬は、昼にためた熱を朝や夜間に放出することで、暖房器具の1日の電気使用量を平均20%、最大で57%減らしたという。

内装材は室内の壁に張って使うため、中古住宅でも使用可能。石戸谷教授は、校内での試作結果をもとに一戸建て住宅(100平方メートル)で購入費と施工費を合わせて約70万円と試算する。既に札幌の暖房設備会社に内装材を提供。札幌市内に住宅1棟を建築し販売する予定だ。

北方型省エネ住宅の研究を続ける北大工学部の絵内正道特任教授は「太陽熱を無駄なく使うシステム。高断熱住宅と合わせ、実用化が進めば、温室効果ガス削減にも貢献できる」と話す。

石戸谷教授は「普及を図るため、生産コスト削減に向けた研究をさらに進めたい」としている。

北海道新聞2009年10月4日朝刊2面から引用

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