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低コストの温泉水でビニールハウスを保温、森町濁川地区

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日本は世界有数の火山国であるが地熱利用促進協会によると、どうも地熱の利用はあまり進んでいない。
地熱は多くの場所で利用できるはずだ。森町のように直接温泉水を使用しなくともヒートパイプなどを利用すれば資源の枯渇を心配することもない。
自然エネルギーの利用はその種類により一長一短があり、一つの方法が最良というものはない。様々な方法をまんべんなく利用するのが普及の要になるのではないだろうか。
温泉水は温度が様々であり、温泉に利用しにくい温度の所もたくさんあるはずだ。温泉水の利用はもっと普及しても良いと思う。

温泉水でコスト抑制

まだ肌寒い午前5時。渡島管内森町濁川地区のビニールハウスで、愛場悠一さん(28)は汗だくになっていた。色つやの良いキュウリ約500キロを、約3時間かけて収穫した。

畝にそって走るホースには約70度の温水が流れ、室温は夜間で14度以上、日中は30度を超す。ハウスは16棟あり、総面積は4800平方メートル。1〜7月にキュウリ、8〜11月にトマトを出荷。このほか水田5ヘクタールで米も生産する。

愛場さんは「野菜を年2回も収穫でき、品薄の時期は高く売れる。将来の夢を描けるから農家を継いだ。地道に技術を磨きたい」と目を輝かせた。

高い農業収入

約60戸が約390ヘクタールでコメや野菜を栽培する濁川地区。コメの転作対策として、地域資源の「地熱」を活用したハウス栽培が始まったのは1970年だ。

地区は火山帯上のカルデラ盆地。温泉がわき、地中深部の熱水を活用した道内唯一の地熱発電所がある。これに目をつけ、発電に伴ってし生じる高温の水と、農家が井戸を掘ってくみ上げた温泉水をホースでハウスに引き込んで利用してきた。

地区は冬場にも野菜を出荷する一大産地に成長した。

新函館農協森支店によると、地区の農業収入は1戸平均1600万円。露地栽培の野菜を年1回出荷するより700万円ほど多い。しかも経営は低コストだ。冬場に暖房器具で室温を10度に保つには燃料費が最低でも月30万円かかるが、温水活用では月数千〜1万数千円とわずかだ。

欠勝幸かきかつゆき同支店長は「コストを抑えたハウス栽培で濁川の農家の経営は安定しており、後継者も比較的多い」と語る。

枯渇の不安も

とはいえ、温泉水も無尽蔵ではない。

住民で作る濁川温泉管理委員会によると、地区内に温泉井戸は148本あり、川辺守委員長は「過密度は日本一では」と話す。井戸の所有者57世帯のうち温泉旅館は7世帯だけで、残る50世帯は農家だ。農家が次々と井戸を掘れば泉源は枯渇してしまいかねない。このため、委員会は井戸間を150メートル話す独自の規制を設けているが、新たな温泉水の調達には苦労するケースもある。

2002年に作業負担の重い養豚をやめ、ハウスでの野菜栽培に切り替えた竹田照政さん(62)は「地域のルールに従って離れた場所で井戸を2本も掘ったが、温水は出なかった」という。

それでも竹田さんは近所の温泉旅館から温泉水の供給を受けることができ、夫婦2人で農業を続けている。地域資源を上手に活用することで規模の小さな農家も生き残り、集落が保たれてきた。

北海道新聞2010年6月1日朝刊24面から引用

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