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ガスコンロは鍋の種類で加熱効果が変わるか

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IHでは鍋の種類により加熱効率は極端に違わない事が分ったが、ガスコンロではどうであろうか?
水500ccを2分間中火で加熱した場合の温度上昇を調べてみた。
結果はIHの場合とは若干異なる結果となった。
なお、ガスコンロは火加減を同じにするため、ガスコンロの炎はそのままで鍋を乗せ替えながら行った。

一番温度が上昇したのはアルミの片手鍋とケトルであった。
アルミは熱伝導が良いのでこのような結果となったと思うが、ステンレス製のケトルがアルミ片手鍋と同じ結果となり意外であった。
同じアルミでもウォール社の鋳物フライパンはあまり温度が上がらなかった。これは鍋の厚みが鋳物で厚く、体積もあるため、鍋を加熱するのにエネルギーが使われたためと思う。

逆に温度上昇が少なかったのはIH対応土鍋で、これはIHでの加熱では一番効率が良かったので不思議な結果だ。おそらく炎で加熱するので、熱伝導の悪さが影響したのだろう。加熱後の鍋の熱さはこの土鍋が一番熱かった。要するに鍋自体を加熱するのにエネルギーを使ったためだろう。

岩鋳やストウブの鉄の鋳物の鍋も熱伝導の悪さと鍋の体積が影響したのか、あまり温度が上がらなかった。
シラルガンの片手鍋は、厚みのある鋼板にセラミックコーティングが施されているちょっと変わった鍋だが、意外に上昇温度が高かった。不思議な鍋だ。

ステンレス多層鍋はビタクラフトがジオよりかなり温度上昇が高かった。これはIHによる加熱とは逆の結果となった。おそらく鍋底径がビタクラフトの方が大きいので、炎の熱を有効に使えたためではないだろうか。

今回は加熱した時の温度上昇を調べたが、鍋の構造による違いが意外とあることが分かった。単純な加熱にはアルミのような熱伝導の良い鍋が適しているようだ。

鍋による加熱の比較
鍋の種類 上昇温度
南部鉄器、万能鍋 29度
ストウブ、ピコ・ココット20cm 28.5度
ビタクラフト、小フライパン
No.9309、22cm
32.5度
宮崎製作所、ジオ行平鍋18cm 29度
遠藤商事、IH対応土鍋
宴席鍋18cm
25.5度
ウォール社、アルミ鋳物フライパン20cm 28.5度
ウォール社、アルミ鋳物フライパン26cm 27.5度
アルミ片手鍋18cm 33度
シラルガン、片手鍋18cm 30.5度
宮崎製作所、オブジェ・ケトル1.8リットル
ステンレス製
32.5度

*加熱前に水を入れた状態で30分放置し、温度をなじませてすべて蓋をした状態で加熱。ジオの行平はアルミの蓋をして加熱した

ウォール社フライパンウォール社のアルミ鋳物フライパン。鋳物製で重量がある。温度上昇は劣ったが、鋳物であるので保温力はある。テフロンと違い、チタンのコーティングでこびりつきにくくなっている。チタンは硬度がダイアモンドに次ぐ9と非常に高く、耐久性は抜群だ。
シラルガン片手鍋シラルガン片手鍋。本体は厚みのある鋼板で、その表面にガラスセラミックのコーティングを施してある。そのコーティングのおかげで表面が非常に固く、金属イオンも出にくい。残念ながらラインナップが変わり、この片手鍋は廃盤となったようだ。シラルガンの特徴はこちらから。
アルミ片手鍋ごく普通のアルミ片手鍋。熱伝導がよく一番温度があがった。

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ぶつぶつ物理 - 料理と鍋:熱伝導と熱容量 (2010年8月 1日 21:29)

料理は、多くの場合、加熱するので、鍋やフライパンを使う。 食材の加熱には、最近では電子レンジを使ったりするが、多くは、コンロを使います。 コンロの場合は、IHコンロを除いて、外から加熱して、鍋を通して熱を食材に与えます。 ですから、鍋などの容器の熱伝導は重要になってきます。 続きを読む

コメント(1)

面白い結果で参考になりました。

ステンレスとアルミの差がほとんど無かったのには驚きました。
ステンレスの熱伝導度はアルミの10分の1以下ですが、
熱容量がアルミの0.9J/K・gに対して0.5J/K・gと半分ぐらいですので、ステンレスのケトルが少し重くても、熱伝導よりも熱容量の効果で、ほとんど差が出なかったのでしょうね。

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